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ダブルバインド




連日の研修がひと段落しました。
今回も、充実した内容でしたね。

ダブルバインドという言葉を聞いたことはありますか?
日本語に訳すと、二重拘束という意味で、アメリカの人類学者ベートソンが提唱しました。
2つの矛盾した指令を受けているにも関わらず、それに応えなくてはいけない。しかもそこから逃げられないという状況です。

この状況に落とし込まれた人は、思考停止状態に陥ってしまいます。
悪い使い方をすると、洗脳も可能であると言われています。

こんなことが、意外に日常で頻繁に起こっています。
例えば、
・会議で上司に「発言しろ」と言われる
・頑張って発言をすると責められ、発言しづらい雰囲気になる
でも、会議には出なくてはいけない。会社は辞められない。上司を変えることもできない。

他には、
・ノー残業デーと号令だけはかけるが自分の仕事の効率化を図らずダラダラと会社に遅くまで残っている上司

また、
・上司に朝言われたこと
・次の日、上司の言っていることが変わる

・営業で数を売って来い
・利益率を下げるな

これらのダブルバインドに真正面からぶつかっていくと、上記のように思考停止になり、精神的に病んでしまうことも多くあります。
中には上手に立ち回る人もいますが、そんな人ばかりではありません。
ダブルバインドに対応するために、多くの人が取っている方法の1つが、「思考停止にして、言われたことを言われたままやる」ということです。

上司に朝、Aと言われ、Aを進めるが、翌日、当然のようにBと言われる。
部下は「きのうはAと言ったじゃないですか?」とは言わずに、言われた時点で、Aをやめ、Bを進めます。
Aを中断してB。BをやめてCと迷走するチームの生産性は非常に悪くなります。
しかし、上司からしたら、それは「状況が変われば仕方のないことだ」
と感じることもあるでしょう。

実は、上記の例は2つの種類がありました。
1 上司の自我や感情でのダブルバインド
2 会社が勝ち残っていくため必要なダブルバインド
です。
1は、早急に改善する必要があります。

大きなテーマは、2です。
情報が目まぐるしく変わる社会では朝令暮改は必要な場面が多くあります。現代では、そのような状況は当たり前。その前提で、社員の理解・了解・納得を得ている企業が強い企業なのです。

なぜ、そうなったかの十分な説明も重要ですが、その説明の基となる会社の方針や、理念などを明確にし、共有して必要があります。

矛盾していると思われるA、Bの事柄も、組織の価値観や理念に沿って必要であると納得すれば、部下はその矛盾を何とか乗り越えようと、自ら動いていくのです。

何のためなのか?

 

ダブル

 

掲げて、唱和するだけの理念ではなく、戦略的な理念の構築と浸透が非常に重要です。



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http://www.idea2012.co.jp/





 

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